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『すべての組織は変えられる 好調な企業はなぜ「ヒト」に投資するのか』を読んで。

subesoshi

こんにちは。代表の井村です。
発刊1ヶ月で3刷発行と売れに売れていると噂の『すべての組織は変えられる 好調な企業はなぜ「ヒト」に投資するのか』を読みました。著者はLiBの投資のご担当者もしていただいている、株式会社リンクアンドモチベーション麻野耕司さん。

LiBのデザインチームも今月から2名になり年内に更に増える予定、そしてファンタラクティブでも採用活動を始めたタイミングで、人生で初めてマネジメントについて考える状況が目前にやって来ました。そんな時期に先週たまたまリンクアンドモチベーションさん主催のマネジメント研修・指導力向上研修に参加させていただき、この本(勝手に「すべそし」と呼んでいます)もちょうど発売され、求めているところに機会がやってくるセレンディピティがあるものだなとうれしく思います。

せっかくなので麻野さんに媚を売る頭のなかを整理するために書評を書きます。

マネジメントはスキルである。

前提、すべそしはマネージャーなど組織・チームのリーダーとしてどう振る舞うか、に焦点を当てた本です。そして私自身直近の経験や人からいただいた言葉で、「今あるチームで発揮できる価値を最大化し続けること」をひとつのゴールに置いていてその前提で読み進めました。一日あれば読み終わるボリュームです。

全体としてマネジメントはスキルである、という表現がよく出てきます。私は今までマネージャーというと偉かったりスキルがある人がなる職種で、マネジメントというのは人にタスクを振り分けることがメインだと思っていました。
でもそうではなくて、デザイナーがデザインをし、プログラマーがプログラムを書くのと同様にマネジメントというのは一つのスキルでその役割を担う人がマネージャーなのだというように捉え方が変わりました。
考え方が変わってから見える世界が少し変わったなと実感しています。マネジメントがスキルなのであれば、マネジメントがうまい人間がマネージャーをやるべきだし、スキルには基礎が存在していて基礎を抑えたうえでスキルを伸ばす方法について思考を回さなくてはいけない、つまりなんとなくやっていてもチームは良くならないなと。

すべそしはマネジメントの具体的な手法についてはそれほど触れていないと感じました。手法を実行するにあたっての基礎となるマインドセットについて幾つかの角度からアプローチされています。正直読んでみて全て頭に入っているわけではないのでもう2周読んでみようと思います。

「今時の若者は…」と言わないように

すべそしでは第4章で「すべての上司が時代遅れなマネジメントをしている」そして「今時の若者は…と言ったら負け」と言い切られています。「今時の若者は…」というまでのフローでいくと、自分がしてきた成功体験や成長体験から理想の上司像を作り出しあの時あの人に厳しく指導してもらったから、とかあのしんどい時期があったから、とかいう経験から同じ機会をチームの全ての人に平等に与え自分と同じ成長過程を辿ってもらおうとする。でも興味を持ってもらえなかったり嫌悪感を示される。すると「この山場を乗り切れば絶対成長するのに、ここでやめてしまうなんてもったいない。今時の若者は…」という言葉に現れ結局メンバーも成長しないしチームの成果にもつながらない。

私自身28歳ですし、自分が「今時の若者は…」と言うとは思っていなかったのですが言動を思い返してみると成功体験を押し付けるやり方をしている時が多かったなと驚きました。
自分の成功体験を押し付ける、という行為は年齢関係ないのだなと思います。目的はメンバーひとりひとりが成功に行き着くことであって、もしその過程でつまづいたならゴールへの別の道へ導いてあげることがマネジメントをする人の役割であると解釈しています。
デザインのコンセプト出しとか造形のバリエーションの出し方もいかに既存の思考に意固地にならずに裏道を考えるか、というところで出せる数が変わってくるのでマネジメントもデザインも同じ捉え方ができるようになりました。

目次では一番興味がなかった「今時の若者は…」の章が一番刺さるとは思いませんでした(笑)

まとめ

リーダーをやる機会のある人は読んでおいて損の無い本だと思います。途中でも書きましたがあと2周は読んでみます。
1つの手法に閉じる話でも無いのでこれまで向き合ってこなかったマネジメントという領域にアンテナを貼って情報収集するようにしていきたいと思っています。ファンタラクティブもいい会社にできるといいなあ。